2010年5月22日土曜日

【Windows Server】WSFCでiSCSIストレージ使用時の注意点

WSFCでは、ストレージにiSCSIディスクを使用する場合、SCSI-3 Persistent Reservationに対応したiSCSIストレージまたはiSCSIターゲットを使用しないとストレージ検証時に「SCSI-3 永続的な予約の検証」が表示されエラーになります。

その際には、以下のエラーメッセージが表示されます。

クォーラム ディスクの適切なディスクが見つかりませんでした。
クラスタには偶数のノードがあります。ノードおよびディスク マジョリティのクォーラム構成を変更し、クラスタの可用性を高めることを検討してください。

■原因
Windows Server 2008 クラスタリングで共有LUN(共有記憶域)に必要な要件としてSCSI-3 Persistent Reservation がサポートされている必要があります。

Windows Server 2008のMSFCからクラスタのiSCSIの要件が厳密になり、クラスタのクオーラム領域に使用するストレージはSCSI-3 Persistent Reservationをサポートしていないと使用できません。

発生例があるiSCSIターゲットとして、FreeNASのiSCSIターゲットがあります。

■対策
SCSI-3 Persistent ReservationをサポートしているiSCSIストレージ(または、iSCSIターゲット)にストレージを変更する必要があります。
SCSI-3 Persistent Reservationをサポートしている代表的なiSCSIターゲットとしては、Windows Storage Server 2008+iSCSIターゲット及び、StarWind等があります。

■注意事項
SCSI-3 Persistent ReservationをサポートしていないiSCSIディスクでもWindows Server 2008 / Vistaのストレージ(記憶域)としては使用可能です。
この事が切り分けを難しくするので注意する必要があります。

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