2010年5月30日日曜日

【Windows Server】Sysprep手順:Windows Server 2003

■ Sysprepとは

Windows OSには、セットアップ済み出荷用再シール機能として、「sysprep(system preparation)」というSupport ToolがOS標準インストールで用意されています。

Sysprepツールを利用すると、すでに設定済みのOSイメージを元にして、インストール初期段階のセットアップ部分(ミニ・セットアップ)をやり直させることが可能となります

■ Sysprepで出来ること


インストール初期段階の作業のうち、ハードウェア構成の設定やコンピュータ名の再入力、インストールするネットワーク・コンポーネントの選択や再設定などを再実行させる事が可能となります。
また、Windowsが内部的に持っている端末管理番号(SID番号)の再生成も行う事が可能ですので、同じイメージバックアップファイルから、簡単に別SIDを持った新規サーバを作成する事が可能となります。

その際、インストールされたアプリケーションやService Pack、セキュリティ・パッチなどはそのまま残すことが可能なため、最新の環境を元に、ユーザーの環境に合わせた再インストール作業を容易に実施することが可能となります。

■ Sysprepインストール

【インストール時の注意点】


導入するWindows ServerとSysprep、サービスパックのVersionは合わせる必要があります。

【Sysprepインストール方法】

  1. Windows Server 2003 R2 Standard / Enterprise Edition With Service Pack2のCD#1の[ドライブルート\SUPPORT\DEPLOY.CAB]ファイルを解凍。
  2. システムルートドライブに[\sysprep]ディレクトリを作成
  3. [DEPLOY.CAB]ファイルの内容を[\sysprep]ディレクトリ内にコピー。

【初期設定パラメータシート作成】

  • Sysprep.iniファイルの作成

  1. [c:\sysprep\setupmgr.exe]を実行
    SYSPREP000001
  2. [次へ(N)]をクリック。
    SYSPREP000002
  3. [新しい応答ファイルを作成する(C)]を選択、[次へ(N)]をクリック。
    SYSPREP000003
  4. [sysprepセットアップ(S)]を選択し、[次へ(N)]をクリック。
    SYSPREP000004
  5. Windows Server R2 2003 Enterprise Editionの場合には、[ Windows Server R2 2003 Enterprise Edition]を選択し、[次へ(N)]をクリック。(※:展開するOSに合わせて選択してください。) 

    SYSPREP000006
  6. [はい、インストールを完全化します(Y)]を選択し、[次へ(N)]をクリック。
    SYSPREP000008 
  • インストールパラメータ入力

  1. [sysprep.iniファイルの作成]から引き続いてウイザードに従い、インストールに必要なパラメータを入力してください。
    1. [名前と組織]
      SYSPREP000011 
    2. [プロダクトキー]
      SYSPREP000009
    3. [コンピュータ名]
      SYSPREP000012 
    4. [Administratorのパスワード]
      [インストール先のコンピュータの起動時に、Administratorとして自動的にログインする(W)]のチェックは入れ、[自動的にログインする回数(R)]をデフォルト値の[1]に設定しておくと初期設定時に手間が省けるため設定しておく事を推奨します。
      SYSPREP000013
      SYSPREP000014 
    5. [ID文字列]
      基本的にはブランクのままで、かまいません。
      SYSPREP000015 
    6. [ID文字列]の設定が終了したら、[完了]をクリック
  • Sysprepファイルの保存先

  1. デフォルトのまま [次へ(N)]をクリック。
    SYSPREP000016 
  2. [キャンセル]をクリック
  • Sysprep実行前準備

  1. [c:\sysprep\sysprep.exe]を実行してください。
  2. [システム準備ツール2.0]が表示されるので、[OK]をクリック。
    SYSPREP000018 
  3. [シャットダウンモード]が[シャットダウン](デフォルト)になっている事を確認して、 [再シール]をクリック。
    SYSPREP000019 
  4. [システム準備ツール2.0]が再度表示されますので、[OK]ボタンをクリック。
  5. シャットダウン後の起動時にSysprepが実行されます。

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